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敬語・言葉遣い

ビジネスパーソンとしてビジネスマナーの習得は必須です。ビジネスマナーは仕事に対しての心構えや、上司、同僚、取引先の会社の人といった仕事に関わる人との良好な人間関係を築く上でも役立ちます。
今回は敬語・言葉遣いの基本をお伝えしていきます。
春から新入社員になる学生の皆さんには特に参考になる内容になっていますので、是非ともご確認下さい。

敬語の種類
敬語には話す相手とあなたの関係や話の中に出て来る人と相手との関係などによって使い分けをする3つの方法《尊敬語》《謙譲語》《丁寧語》があります。

《尊敬語》
相手または相手に関係する人・もの・動作に敬意を表す言葉。お客様や目上の人に対して使う。

Ex)「お客様がそのようにおっしゃいました。」
■表現のルール
〈人・物を呼ぶ表現〉
・様、氏を付ける−どちら様、お客様、○○様、○○氏
・敬称を示す役職名をつける(先生、教授、師匠など)−○○先生、○○教授
・「お」、「ご」をつける−おいでになる、お尋ねになる、お望みになる

〈尊敬を表す言葉を加える表現〉
・「お(ご)+〜になる」
−おいでになる、お尋ねになる、お望みになる
・動詞の語尾に「れる」、「られる」をつける−「行く→行かれる」、「来る→来られる」

〈別の表現を使う動詞〉
・食べる→召し上がる
・来る →いらっしゃる
・言う →おっしゃる
・する →なさる

 

《謙譲語》
自分や自分に関係する人・もの。動作をへりくだって表現することで相手に敬意を表す言葉。自分や身内に対して使う。
謙譲語を使う際は、主語は自分(たち)になります。

Ex)「私が、そのように申し上げました。」
■表現のルール
〈自分(たち)・身内を呼ぶ表現〉
・私、私ども、手前ども、弊社、粗品

〈謙譲を表す言葉を加える表現〉
・「お(ご)+〜する(〜いたす/〜申し上げる/〜出来る)」
−「案内する」→「ご案内いたします」→「ご案内申し上げます」
−「連絡する」→「ご連絡いたします」→「ご連絡申し上げます」

※〜申し上げます」は「〜いたします」よりへりくだった表現

・「ご+〜いただく」
−(私が相手から)ご招待いただく、ご案内いただく

〈別の表現を使う動詞〉
・行く→参る・伺う
・知る→存じ上げる
・言う→申す
・する→いたす

 

《丁寧語》
立場の上下に関係なく、丁寧な表現で相手に敬意を表す言葉。通常名詞の前に「お」「ご」をつけます。または「です」「ます」を文末につけることによって、丁寧な気持ちを表現します。「ございます」をつければ、より一層丁寧です。

Ex)「私がそのように言いました。」

■表現のルール
〈丁寧を表す言葉を加える表現〉
「お」「ご」をつける
・「茶」 →「お茶」
・「食事」→「お食事」
・「出席」→「ご出席」

・語尾に「です」「ます」「ございます」を付ける
・いい天気だ→いいお天気です→いいお天気でございます
・これ?→こちらですか?→ こちらでございますか?
・行く→行きます→参ります・伺います

丁寧語は相手が目上の人でなく、同僚や後輩に対しても積極的に使われる敬語です。ただし、「○○で〜ます」「ま〜す」など語尾を長く伸ばしたり、かたくなに「ございます」をつけたりすると丁寧すぎて失礼な印象を与えることになり、せっかくの丁寧語も相手を不愉快な気持ちにさせることがあります。
<h3>慣用的な言い回し</h3>
決まった言い方をする敬語は覚えてしまえばスムーズに使えます。状況に応じて使い分けましょう。

wording
では最後に実際に役にたつ言葉使遣いをお伝えしていきます。
相手に協力を求めたり、自分の伝えたい事を上手に主張したりするには、ちょっとした言い回しや一言を添えるだけで相手の受け止め方が変わってきます。

依頼をするときの言葉遣い(クッション言葉)
・「恐れ入りますが」
Ex)「恐れ入りますが、○○さんにこれをお渡しいただけますでしょうか」

・「失礼ですが」
Ex)「失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか」

・「お忙しいところ申し訳ありませんが」
Ex)お忙しいところ申し訳ありませんが、相談にのってもらえまんか」

・「お手数ですが」
Ex)「お手数ですが、こちらにご記入ください」

・「差し支えなければ」
Ex)「差し支えなければ、ご連絡先をお伺いしてもよろしいでしょうか」

・「ご足労ですが」※わざわざ足を運んでいただくとき
Ex)「ご足労ですが、来週の月曜日にもう一度お越しいただけますか」

配慮・感謝を示す言葉遣い
・「どうぞお先に」:相手に先を譲るとき
Ex)「エレベータなどで、「どうぞ、お先にお乗りください」

・「もしよろしければ」:
強制ではなく相手に配慮して意向を確認するとき
Ex)「もしよろしければ、昼食を一緒にいかがですか」

・「ご存知かと覆いますが」:
相手が知っていることを前提としながら、確認するとき
Ex)「ご存知かと思いますが、あさっての会議は7階でおこなわれます」

・「おかげさまで」:相手に感謝の気持ちを伝えるとき
Ex)「おかげさまで、昨日のプレゼンテーションは無事に終了しました」

断るときの言葉遣い
・「申し訳ございませんが」
Ex)「申し訳ございませんが、今回のご依頼には応じかねます」

・「せっかくではございますが」
Ex)「せっかくではございますが、今回のお話はお断りいたします」

・「とても残念ですが」
Ex)「とても残念ですが、今回のお誘いはご遠慮申し上げます。」
敬語を難しいと感じる方も多いでしょう。例え、間違えた敬語を使ってしまっても、相手に対し丁寧に接したいという思いが伝われば怒る人は滅多にいないはずです。恐れず積極的に敬語を使い、少しずつ正しい敬語表現を身に付けていきましょう。

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