コミュニケーションにおいて
会話はとても重要です。
会話は、話し手の「思い」を
「言葉」に置き換え発信し
受け手が「言葉」として
受信し、解釈をして
「意味」を理解して完了します。
普段の生活では
あまり意識せずにきく、伝える
という行為をしていますが
実は、円滑にコミュニケーションをとる上で
抑えておきたいポイントがあります。
今回は「伝えるスキル」について
お伝えしていきたいと思います。
伝えるスキル
相手に自分の思いを伝える時は
3つのポイントを意識して
メッセージを作ってみましょう。
・ 目的は何か?
・ 相手に伝わる言葉か?
・ 1番大切なことは何か?
メッセージは沢山あれば
良いというわけではありません。
印象深いメッセージを1つだけ
伝えたほうが記憶に残ります。
では具体的な方法について
お伝えします。
【PREP法】
□ 最も伝えたいポイントや結論から述べ
その後に理由、具体的な事例を挙げ
最後にもう一度ポイントを強調する構成方法
◆ POINT:
「人と良好な関係を作るために大切なのは
マイナスの思い込みをしないことです」
◆ REASON:
「何故ならば、マイナスのイメージを持つと
相手をそのイメージだけで捉えてしまう恐れがあるからです」
◆ EXAMPLE:
「例えば、“今度あなたの上司になる人は
難しい人だ”と言われると、
会う前からそう思って接してしまうため、
最初から苦手意識を持ってしまうことがあります。」
◆ POINT:
「そこで、人と接する際にはマイナスの
思い込みをしないことが大切です。」
【ホールパート法】
□ テーマを明確にして全体から
細部へ話を組み立てる構成法
◆ テーマ:
「○○の件についてお話しいたします。」
◆ ホール:
「全部で3点あります。」
◆ パート:
「まず1点目は~」「次に2点目は~」
「最後に3点目は~」
◆ 提案や要望:
「以上3点を踏まえ、
~していただきたいと思います。」
このような手法を取り入れることで
相手にわかりやすく
伝えることができます。
効果的に伝えるスキル
【視線】
相手に話す時は
視線も意識しましょう。
「私は自信を持って話しています」
「私はあなたのことを気に留めています」
「この話をあなたにきいてほしい」
という思いを
アイコンタクトに込めて
メッセージを届けましょう。
【発声】
あなたの話を
相手がききとりやすいよう
発声についても意識しましょう。
ここでポイントとなるのが
腹式呼吸です。
腹式呼吸を実践することで
あなたの声は
より相手に届きやすく
なるでしょう。
胸式呼吸、腹式呼吸の違いに
ついても理解して
腹式呼吸をマスターしましょう。
胸式呼吸とは
・ 肩や胸を上下させて息を吸うこと
・ 肺に入る空気の量が少ないため、
声量が乏しくなる
腹式呼吸とは
・ 下腹部の筋肉を使い横隔膜を下げ
肺の面積を広げる
・ 沢山の空気を下腹部で支え息を
コントロールしながらのどに
負担のかからない安定した声を出す
腹式呼吸の仕方
1. 立ち上がり、肩幅に足を開き、
背筋をのばし、リラックスして立つ
2. ゆっくりとお腹からの息を口から出し切る
3. 口を閉じて、静かに鼻から息を吸う
※ この時、肩や胸が上下したらアウト
4. 口を大きく開けて(指が縦に3本入る位)
「あ~」と声に出す
※のどの奥をシッカリ開けること。鼻に抜けないように注意する
腹式呼吸の仕方
1. 「あ~」とまず5秒、次に10秒、
15秒~20秒と時間を長くしていく。最後まで
のどの奥をシッカリ開けて、息を使い切る
2. 「あっ、あっ」と短く強く
腹筋を使って発生する
【滑舌】
相手がききとりやすいように
滑舌を良くすることも大切です。
ここでは滑舌をよくする
トレーニングの一例をお伝えします。
<口の開け方と舌の位置>
「ア」 口を大きく開く(指が3本縦に入るくらい)
舌はあごと一緒に自然に下げる
「イ」 口の両脇が横に広がるように開く
口角をできるだけ上に上げる
舌は上あごの方に高く持ち上げる
「ウ」 口を尖らせ前に突き出す
(ローソクを吹き消すようなイメージで)
舌の億を高くして上あご奥に近づける
「エ」 “イ”の口の形であごを少し下げる
笑った時の口の形にする
舌は目の方を少し持ち上げる
「オ」 アとウの中間ぐらいの大きさに開く
舌の奥を持ち上げる
<滑舌トレーニング>
1. お綾や あややの母親に おあやまりなさい
あやまりおえたら 母親を うやまいなさい
2. 瀕死の使者が 渋谷から日比谷まで
必死に疾走した
3. 蛙ピョコピョコ 三ピョコピョコ
合わせてピョコピョコ 六ピョコピョコ
4. 隣の竹垣に 竹 立てかけた
5. 長持ちの上に、生麦 生米
生卵 生卵 生麦 生米
まとめ
相手に自分の思いを伝える為には
わかりやすいように
伝える内容を組み立てることが
重要です。
そしてアウトプットする際は
「視線」
「発声」
「滑舌」
を意識することで
効果的に自分の思いを伝えることができます。
「発声」「滑舌」は
トレーニングが必要です。
周りの人から
「声がきき取りづらい」
「滑舌が悪くて何を言っているのか
わからない」
と言われたことのある方は
普段から腹式呼吸の実践や
滑舌トレーニングをすることで
改善されていくでしょう。
今回の内容があなたの
コミュニケーション力向上の
一助になれれば幸いです。