社会人になると
日頃、仕事で
お付き合いのある方の
冠婚葬祭に参加する事が
増えてくる事と思います。
今回は冠婚葬祭のマナーから
婚礼についてお伝えしていきます。
婚礼マナー
①招待状
結婚式の招待状の返信にも
マナーがあります。
・ 届いたらすぐ返信
出欠が確認できないと、披露宴の席次や
料理、引き出物の数などが確定できません。
招待状を受け取ったらなるべく早めに返信を
しましょう。
・ すぐ決められなければ電話でお祝いを
すぐに返事ができない場合もありますよね。
そのような場合は、取り急ぎ電話でお祝いを
伝えてから、事情を説明し返事の期限を聞くのが
良いでしょう。
結婚式前日、当日にならないとわからない
場合は欠席の返事をするのが無難です。
・ 返信ハガキの書き方
返信はガキの宛名の下には行と書かれていますが
「行」を二重線で消して、左側に「様」と
書きましょう。消す際「×」は縁起が悪いので
使用してはいけません。
出席なら「欠席」を
欠席なら「出席」を二重線で消し
頭についている「ご」も消します。
「ご住所」、「ご芳名」の「ご」も
二重線で消し、自分の住所と氏名を記入します。
・ 欠席する場合
よほどの事がない限り出席するのが礼儀ですが、
どうしても参加できない場合はお祝いの言葉と
お詫びの言葉を添えて返信をします。
早すぎる返信は失礼になることもあるので
届いてから1週間くらいを目安に返信しましょう。
また、もし葬儀と重なってしまった場合は断りの理由を
明確にせず、「やむを得ない理由で」と伝えます。
・ 返信ハガキに添えるメッセージ例
出席するときは…
「おめでとうございます。当日を楽しみにしております。」
「この度はご結婚おめでとうございます。
喜んで出席させて頂きます。」
欠席するときは…
「ご結婚おめでとうございます。
楽しみにしていましたが、○○の為、どうしても
伺うことができません。
後日お写真を拝見させてください」
②贈り物
贈り物は相手のことを考えて
あまり趣味が偏ったものにしないように
しましょう。
また、切れる、割れる、壊れるなどの
言葉を連想させるものや4,9の数が関わるものは
縁起が悪いので避けます。
ポイントは自分では買わないような
少し高級で上質なもの、
ふたりが共通して
趣味にしているものや好きなものを
選択すると喜ばれるでしょう。
③お祝い金
・ ご祝儀袋の用意
ご祝儀袋は、一度きりの
お祝いごとである結婚式には
結び目がほどけない
「結びきり」に水引のものを選びます。
シンプルなものから豪華なものまで
色々とありますが、一般的には
包む金額が高いほど豪華なものにすると
いうように金額に合わせたものを選ぶと
良いとされています。
・ 金額
自分の年齢や相手との関係に
よって包む金額は変わってきます。
4や9がつく金額は縁起が悪いとされるので
避けましょう。
偶数も割り切れるのでNGですが、
ペアを意味する2はOKとされています。
もし気になる場合は
1万円1枚、5千円2枚の計3枚いれても
良いでしょう。
夫婦で主席する場合は
連名で二人分を包みます。
金額は一人分の相場の倍にしますが
例えば3万円なら偶数の「6」を避け
5万円または7万円にします。
また挙式のみの参加の場合は
基本的にお祝い金は不要です。
お祝いしたい場合は
贈り物をするのが良いでしょう。
披露宴に出席できない場合は
1万円を目安にお祝い金
または贈り物を
挙式1週間前に渡すか
送ると良いでしょう。
・ 外袋
筆記用具は筆ペンなどで筆跡が
太くはっきりとした
墨のものを用意します。
水引の上の中央部分には「寿」「御祝」と書き、
下の中央部分にはフルネームを書きます。
夫婦で贈る場合は
中央に苗字を書き
その下に名前を連名でいれましょう。
・ 中包み袋
中袋の表側には
中央に金額を記入します。
漢数字の旧字体で書くのが
一般的です。
ちなみに金額の下には也はつけません。
裏側は左下に自分の
住所、氏名、郵便番号を書きます。
ご祝儀はふくさにいれて
持ち運びます。
ふくさについては【贈答のマナー】にくわしく
書いていますのでそちらをご覧下さい。
⇒リンク貼る
④服装
基本は正装ですが、時間帯や場所、主催者側との
関係、披露宴の形式によって
当日の服装は変わってきます、
事前に確認をして、ふさわしい格好で
参加しましょう。
★ 一般的な結婚式・披露宴の場合
・ 男性
スーツはブラックスーツかダークスーツ。
ダークスーツは濃紺が良いでしょう。
ネクタイは白かシルバーグレー、または
白黒のストライプのものを選びます。
また、礼装用のポケットチーフを胸元に
挿します。
靴は黒色で、甲やつま先に
飾りのないプレーントゥ、もしくは
ストレートチップのものが良いでしょう。
・ 女性
ドレスは長袖、ロング丈のワンピースか
ツーピースを選択します。花嫁の色である
白やベージュ、アイボリー系の一色のものは
避けましょう。
黒着用の場合は喪服を連想させないよう
光沢のあるものにしましょう。
アクセサリーはパールのネックレスやコサージュが
良いでしょう。
ちなみに髪飾りに生け花を付けるのはNGなので
気をつけましょう。
靴はプレーンなパンプスを選択しましょう。
サンダル、ミュール、ブーツはNGです。
★ カジュアルパーティーや平服指定の場合
・ 男性
平服でと書かれていても
ビジネススーツや普段着はNGです。
ダークスーツで白、シルバーのネクタイ
ポケットチーフで華やかにしましょう。
・ 女性
スーツやワンピースなどが良いでしょう。
★ 和装の場合
・ 男性
和装の正礼装は主賓や媒酌人として
招かれた際に着用します。
五つ紋付黒羽二重の羽織に袴は仙台平の縞など。
足元には白足袋、鼻緒の白い雪駄を履きます。
また、慶事には白扇が必須です。
・ 女性
既婚女性は留袖、未婚女性は振り袖を着用します。
帯は金銀の錦織や唐織の丸帯か紙帯を。
バッグは白、金銀、ビーズ製などを選択しましょう。
足元は白足袋、草履はかかとが高いものを履きます。
⑤スピーチ
スピーチをお願いされることも
あるでしょう。
スピーチのポイントとして
・ エピソードは「本当に伝えたいこと」を1つに絞る
・ アドリブは失敗のもと。原稿を作りましょう。
・ 主賓は3~5分、友人は2分を目安に
・ 笑いはもとめられていない、ウケ狙いは危険。
・ 注目されている意識を持つ
【スピーチの流れ】
~主賓の場合~
(1)導入
自己紹介
↓
招待を受けたことへのお礼
↓
新郎新婦と両家への祝福の言葉
↓
着席パーティの場合は着席をすすめる言葉
(2)内容
新郎新婦の紹介の意味も込めて
仕事内容を具体的に盛り込みながら
仕事ぶりや人柄を簡潔に褒めましょう。
また、主賓は結婚相手のことも褒めましょう。
事前にわかっているエピソードがあれば
それを当日の印象や、その日の天気、
式の雰囲気と絡めて祝福の言葉に落とし込むと
スムーズにいくでしょう。
(3)結び
将来へのはなむけの言葉や
先輩としてのアドバイスなどを贈りましょう。
最後に二人を祝福する言葉とお礼の言葉で結びましょう。
~友人の場合~
(1)導入
自己紹介
(新郎/新婦との関係性を明確に説明すると
出席者の共感を得やすいです。)
↓
新郎新婦と両家への祝福の言葉
(2)内容
新郎/新婦の人柄がわかるような友人ならでは
のエピソードを具体的に盛り込みましょう。
印象が悪くなるような暴露話は禁物です。
新郎/新婦の良いところがわかるような話に
絞り込みましょう。
(3)結び
最後に将来への期待や祝福する言葉と
お礼の言葉で結びましょう。
〜スピーチでNGな忌み言葉〜
×引き裂かれるイメージの言葉
⇒終る、切る、切れる、破れる、別れる、離れる
×別れをイメージする言葉
⇒出る、出す、戻る、去る、帰る、返る、飽きる
×不幸をイメージする言葉
⇒滅びる、苦しい、壊れる、とんだこと、とんでもない
×再婚をイメージする言葉
なおまた、ではまた、かさねがさね、皆々様
×不吉な音・言葉
四・九・梨・苦労
まとめ
婚礼には以上のようなマナーがあります。
あなたの言動が招いてくれた新郎新婦の
評価に直結します。
マナーのない行動で、新郎新婦に
恥ずかしい思いをさせてしまう可能性もあります。
何より大切なのは招いてくれた
新郎新婦が喜んでくれることです。
その事を忘れずに婚礼のマナーを
きちんと身に付けておきましょう。