職場では様々な価値観を
持った人間が集まり
日々仕事をしています。
それぞれの価値観の違いを認めつつ
その違いによって
接し方を柔軟に変えることで
コミュニケーションは円滑になります。
今回は価値観の違いで接し方に
差がでるポイントは何か?を考え、
人によって最適なコミュニケーションを
とるためのヒントをお伝えします。
世代の特徴
価値観は、生まれ持ったときからある
先天的な素養と、
環境によって得られる
後天的な素養によって
形成されます。
特に後者の環境によって得られる素養は
時代による影響を強く受けます。
歳の離れた人と接するとき
その人が社会人になった20代、
どのような時代を生きて
今のような考えや価値観を持つように
なったのかを理解することは
衝突を避けるヒントになります。
世代別の特徴を記した一覧表をみてみましょう。
【60代】
団塊の世代と呼ばれる世代です。
この世代の方は
バリバリ働けば
お金も入るし出世する
という「仕事がすべて」と
考える方が多いのが特徴です。
【50代】
高度経済成長が終る頃に社会人に
なった世代です。
年功序列、終身雇用が
当たり前の時代で
30代からはバブル景気を
経験しています。
接待などで仕事を取るのが
当たり前の時代だったので
根回しや関係性を重視した
考えを持った方が多いのが特徴です。
【40代】
バブル景気まっただ中の時代に
社会人になった俗に言う
バブル世代の人達です。
20代は景気もよく比較的安定した
生活を送っていました。
しかし30代になるとバブルが崩壊し
そこから景気が悪いままであり
携帯電話やパソコン、メールといった
新しいツールも登場し
考え方に大きな転換を迫られながら
過ごしてきた方が多いです。
【30代】
バブル崩壊後の就職氷河期に
社会人になった人たちです。
その低迷期の影響から
出世や昇給をあまり期待できない
と考え、その分、やりがいのある仕事や
仕事を通して成長したいという
思考を持った方が多いのが特徴です。
【20代】
2002年から取り入れられたゆとり教育を
受けている今20代の社会人は俗に
ゆとり世代と呼ばれています。
先輩世代からは
「言われたことしかやらない」
「うたれ弱い」
「競争意識が低い」
と言われることもあります。
この世代の人たちは
ライブドア事件やリーマンショックの
影響からか会社がいつまで存続できるか
わからないという危機感を持っているため
冷静に自分たちがどう生き残っていくべきなのかを
考えている人が多いのが特徴です。
もちろんこれらの特徴は全ての人に
あてはまるわけではなく、
全く違う考え方を持っている方も
いらっしゃいます。
しかし、それぞれの
時代背景を理解すれば
付き合い方も考えやすく
なるのも事実です。
その人の世代の特徴を
踏まえて接してみましょう。
タイプ別特徴
タイプ別の特徴を知った上で
接することは
より良いコミュニケーションをとる為の
ヒントになります。
ここではタイプを
「感情型リーダータイプ」
「感情型フォロワータイプ」
「論理型リーダータイプ」
「論理型フォロワータイプ」
の4タイプに分け
それぞれどのように接するのが
最適かお伝えしていきます。
【感情型リーダータイプ】
常に新しいことに挑戦する意識が高く、
ビジョンを示して、周りを巻き込みながら
仕事を進めていくタイプです。
仕事に熱量を持って取り組む意識が高いです。
表情も豊かで人懐っこく、
周りの人に気持ちを汲むことが
得意で直感を信じて行動するタイプです。
このようなタイプの方は動きながら
考える思考にあります。
欠点は
思いつきで
1人で突っ走る傾向や
部下がついていっても
すぐに進め方に迷いが生じて
しまうことがあります。
もし、あなたの上司や先輩が
いつも前線で引っぱり、
困難と思われる大きな仕事も
果敢に飛び込むような方ならば
感情型リーダータイプの人といえるでしょう。
このような方は他の人が
新しい事にチャレンジする姿勢を
示さないと不機嫌になってしまいます。
このタイプの人と接するときは
無理なこと言ってるなと思っても
初めから無理とは言わずに
まずは相手の考えを聴きましょう。
また、細かい作業は苦手なので
段取りや計画といった仕事は
手伝うという意志表示をすると喜ぶでしょう。
【感情型フォロワータイプ】
現状の組織に貢献することに意識が高く
まわりの人と協調性があります。
ルールを守り、コツコツと仕事を
こなしていくタイプです。
もし、あなたの上司や先輩が
真面目で人当たりがよく
社内の調整業務も
しっかりこなすような方ならば
感情型フォロワーの人といえるでしょう。
このような方は他の人が
1人の殻に閉じこもって
おとなしくしていると
困った人だな…と思ってしまいます。
このタイプの人は
新しいことに取り組むのが
苦手に思っています。
物事を整理しながら
前に進めていく切り込み役を
進んで引き受けるように
してみましょう。
【論理型リーダータイプ】
論理的に物事を考える意識が高く
数字に強く分析力があります。
常に冷静沈着で話に説得力があり、
自ら緻密な計画を立てて物事に
取り組むタイプです。
このタイプの人は考えてから動く
傾向にあります。
もし、あなたの上司や先輩が
新しい事に積極的に
挑戦していきたいと考え,
さらにその為のやり方も
持っているような方ならば
論地型リーダーの人といえるでしょう。
このような方は
他の人があまり考えずに
行動しているのがわかると
イライラしてしまします。
欠点は冷静であるがゆえに、
冷たい印象を与えてしまうところです。
また、場を盛り上げたりするのは苦手です。
そこであなたが調整役として
ムードメーカーになれれば
このタイプの方はとても助かるはずです。
【論理方フォロワータイプ】
論理的に物事を考える意識が高く
数字に強く分析力があります。
常に冷静沈着で話に説得力があり、
自ら緻密な計画を立てて物事に
取り組むタイプです。
もし、あなたの上司や先輩が
細かいデータを分析してまとめたり
しっかりした資料を作りこむような方ならば
論地型フォロワーの人といえるでしょう。
このような方は
他の人が仕事について
大雑把な報告しかしてこないと
怒ってしまいます。
また、物事に対して慎重なため
決断に迷うことも多い傾向にあります。
そういった時に背中を押す一言があると
相手はとても喜ぶでしょう。
フォロワー力
ここまで世代別、タイプ別と
それぞれの特徴をみてきました。
人に合わせるという事は
とても大変ですよね。
相手に合わせてコミュニケーションを
とると言うと、自分の性格を
押し殺して付き合うとか
媚を売ったり、ゴマをする
イメージを持たれるかもしれませんが
あなた自信の価値観を
変える必要はありません。
大切なのは相手の価値観を
否定しないということです。
今回お伝えしたタイプ別の
特徴を参考にすれば
相手の価値観を尊重し、理解する
心の準備ができるはずです。
それにより人によって喜ぶ事、嫌がる事を
コミュニケーションの中からキャッチし
相手との距離観を測ることができます。
相手との価値観の共通点、相違点を
しっかり頭に入れた上で
受け入れるところは受け入れて
あなたの芯はぶれる事なく
伝えるべきことはしっかりと伝える
ということを意識しましょう。
相手もあなたとうまくやっていきたいと
思っているはずです。
その気持ちを持ちながら付き合えば
必ずお互いが尊重し合える関係が築けるでしょう。
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