最近、「私はコミュ障(コミュショウ)だから…」という言葉をよく耳にするようになりました。これはコミュニケーション障害の略称。コミュニケーションをとるのが苦手だと感じている人が多いようです。
コミュニケーションにはステップがあります。まずはキャリブレーション(相手を観察すること)から始めます。相手の話し方に注目し、話す声のボリューム、テンポ、身振り手振り、さらに相手がどんな価値観を持っているのかを探ります。次がペーシング。キャリブレーションで得た情報を元に、相手の話し方、価値観に合わせていきます。ここでラポール(信頼関係)が生まれます。ラポールが出来たら、リーディングを行います。ほめる、認めることを繰り返しながら、相手が望む方向へとリードするのです。ここでは決してアドバイスはせず、相手に質問をしながら答えを導き出していきます。
具体例
Aさん「また失敗しちゃった。僕はダメだ。」
あなた「また1ついい経験をしたね。そんなに落ち込むということは、君は責任感があるってことだね。」
→ どんな行動にもプラスの意味があります。マイナスに思える行動もプラスの言葉にして、マイナスに向いている気持ちのベクトルをプラスに変えます。
あなた「何があったの?」
→ なんで失敗したの?とは聞かないこと。
「なぜ」と質問されると、失敗した言い訳をするからです。
Aさん「A3用紙で資料のコピーをしてくるようにいわれたのに、A4用紙でコピーしちゃったんだ。」
あなた「そうだったんだ。じゃあ、次に上手くやるためには、どうしたらいいかな?」
→ 次に失敗しないように…というと未来に失敗するイメージが植えつけられます。
必ず、次に成功するためには…という表現にしましょう。
Aさん「そうだね、頼まれたとき、言葉だけではなくて、付箋などに書けばうまくいくかもしれない。」
→ 自分で解決策を考え、言葉にすることが大切。自分で決めて言ったことは実行する確率が高いのです
あなた「いい解決策が見つかったね。自分で答えが見つけられるなんて、君はすごいね。」
→ 相手を前向きな気持ちにさせることがコミュニケーションの目的です。
ステキな言葉の花束を贈りましょう。
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