尊敬語と謙譲語の使い分け

敬語のなかでも最も重要な尊敬語と謙譲語の使い分けを皆さんはきちんとできていますか? この違いをややこしく感じてしまっている方も多いかと思いますが実は簡単なのです。 それぞれの特徴をみていきましょう。 ◆尊敬語 自分より高い位置に相手がいるように、相手の動作などへ敬意を表現することで、「相手を敬う」のが尊敬語です。 尊敬語を使うことで、相手を「尊重していること」が伝わります。 尊敬語は読んで字のごとく「相手」を敬う言葉です。 目上の方や、あらたまった場面で使います。 主に相手の行為や、持ち物などに関して使う敬語です。 しかし、身内には使わないのでご注意を。 ◆謙譲語 自分の動作などをへりくだって言うことで、「自分を低い位置に置く」のが謙譲語です。 「相手を尊敬していること」を伝えます。 また、自分側には自分だけでなく、家族、自社の人たちも含みます。 <h3>尊敬語と謙譲語に迷ったら…</h3> 似ているようで違う尊敬語と謙譲語。 どちらを使うのか迷ってしまう場面もあるかと思います。 実は正しい使い分けをする際にちょっとしたコツあるのです。 「私が(は)〜」と頭につけて確認してみて下さい。 自分を主語にして考える方法です。 例えば、「召し上がる」は尊敬語?謙譲語?と迷った場合。 主語を「私が〜」とつけてみましょう。 「私が召し上がる」だとおかしいですよね。 「先生が召し上がる」といったように相手に対して使う言葉なので、「召し上がる」は尊敬語と言えますね。 「差し上げます」は尊敬後、謙譲語どちらでしょう? これも頭に「私が〜」とつけてみましょう。 「私が差し上げる」だと自分の行動に対して表している言葉なので、謙譲語といえますね。 もし迷ったら実践してみてください。 普段使い慣れていない言葉や言い回しはとっさには出づらいものですし、 普段敬語を使う際にこれは尊敬語?謙譲語?など考えずに会話をしているはずです。 しかし、そこには必ず相手に対し敬語を話そうという姿勢や気持ちがあるはずです。 敬語は、「相手を敬う気持ちがあること」を表現する方法なのです。 せっかく日本語でコミュニケーションをとっているのですから、その気持ちが正しくアウトプットできたら、 とても素敵ですよね。
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