こんにちは。マナーコンサルタントの樋口智香子です。梅雨に濡れた木々の緑が深みを増してきました。気温も湿度も高まるこの季節、クールビズへの切りかえ準備も必要ですね。相手を不快にさせず、スマートに見えるクールビズのポイントをおさえておきましょう。
シャツの着こなしは「清潔感」が重要
クールビズで最も重要なのは、清潔感です。Yシャツにしわがないこと、そで口や襟元が汚れていないこと、汗じみなどがないこと。汗でYシャツが肌にはりつくことのないように、Yシャツの下には、必ずアンダーシャツを着用しましょう。アンダーシャツの色が透けて見えないこともポイントです。
襟元は、だらしなくならないように。ノーネクタイでもきれいに襟の形が出るものがよいですね。襟の裏側にスナップボタンがついていて、型崩れを防げるタイプのシャツがありますので、そういったものを活用しましょう。時々、第一ボタンを外した襟元から、アンダーシャツが見えている方がいますが、これもNGです。一気に老けた印象になってしまいます。アンダーシャツは襟ぐりが深いものを選びましょう。
汗対策と、におい対策は万全に
訪問先に到着する直前には、鏡のあるところで身だしなみチェックをしましょう。顔の汗を、ハンカチでしっかりとおさえます。額に汗をにじませたまま挨拶をするのは、いかにも暑苦しい印象ですので、注意してくださいね。汗をかきやすい男性は、後頭部の襟足あたりもふきとってください。自分からは見えない部分ですが、襟足の髪に汗がたまっていることがあります。
気温と湿度が上昇すると、においが立ち上りやすくなります。制汗剤をうまく活用し、におい対策をしてください。無香料のものでも十分ですが、もし香りつきのものを選ぶなら、シトラス系やグリーン系のものがお勧めです。初夏のグリーンを感じさせる香りは、嫌いだという人がほとんどおらず、どなたにも好まれます。香水についても、これらの香りがお勧めです。ただ、夏は香り立ちが強くなり、体臭とも混じりやすいので、つける量は控えめにするのが無難です。
女性のクールビズについて
女性のジャケットには、薄手のものや七分袖のものがありますね。お客様に会うのであれば、やはりジャケット着用したままのほうが、きちんとした印象です。社内など、ジャケットを脱ぐ場合には、トップスの選び方に注意をしてください。あまりにも肌の露出が高いものや、シースルーなどは、ビジネスシーンにふさわしくありません。シンプルなカットソーなどがお勧めです。
薄い色のトップスを着用する場合は、下着が透けて見えないようにします。トップスと同系色のキャミソールを選ぶと、透けにくくなります。レースなど、下着の「形」が透けてしまうのも良くありませんので、キャミソールはシンプルなデザインのものがお勧めです。
髪が長い女性は、きちんとまとめてください。ひとつにまとめる場合、トップに逆毛を立てて、襟足よりも少し高い位置にポイントをおいてまとめると、「涼しげ、かつ華やか」なスタイルになり、ステキですよ。
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