すっかり秋らしい陽気に清々しい気持ちになる日々が続きますね。さて、株式会社ヴィーヴは出産や育児、介護といったライフイベントとキャリアの両立を支援する事業をご提供しているのですが、先日こんな調査結果を見つけました。
“話題の数字 No.11-534万人-期待されるM字カーブの改善効果”
2012 年の 30~64 歳の女性の労働力人口比率を、仮にスウェーデン並に引き上げることができるとする、労働力人口は 534 万人増加するであろう、という予測です。(出典:労働力調査(総務省) http://www.stat.go.jp/data/roudou/index.htm)
今朝も、OECDで日本の女性就労率が加盟国34カ国中23位と日経新聞に出ていましたし、日本のみならず各国で女性の社会進出の重要性が議論されています。
まず、なぜそもそもM字カーブの改善が日本にとって必要なのか?2013年9月のIMFが発表したレポートを読むと、マクロ経済へのインパクトを知ることができます。
1. GDPの向上
男性並みの就労率を達成した場合、GDPが日本の場合、9%上がると言われています。
2. 労働力全体の質を底上げ
女性の教育レベルが全体的に上がった事で、より女性が活躍する事が労働力全体の質を向上できると考えられます。
3. 子供の教育への投資が増加
女性は男性より、収入から支出する子供の教育費が多いため、女性自身や世帯の収入が増える事が次世代の全体的な教育レベルを上げる事に直結がしやすくなります。
4. 自社リソースの有効活用
女性管理職やシニアマネージャの比率が男性と同等になることで、多くの企業が業績UPを実現したという事実がみられたということです。女性は男性に比べ、リスクの高い投資をしない傾向にあるというのも、多様な考えを意思決定プロセスに反映し、業績向上へ寄与する可能性が高まるとのことです。
ほかにも色々な利点がこちらに記されています。
出典元:https://www.imf.org/external/pubs/ft/sdn/2013/sdn1310.pdf
では、女性就労率上位のスウェーデンやドイツでは、女性が働きやすい環境がどのように整えられているか?2010年のエコノミストの記事からはこんな事が書かれています。http://www.economist.com/node/15174418
スウェーデンやドイツでは90%以上の企業がフレックス制の勤務体系を提供しています。自宅や自宅に近いサテライト・オフィスで働けたり、夫婦で働く時間帯をずらすことで育児や家事の負担をシェアしたりといったことが可能となります。
日本の企業がこのような自由な働き方を提供するようになるには、しばらく時間がかかるかもしれませんが、働き方の選択肢を増やすことで同等のインフラを整える事ができるのではないでしょうか。高い能力が求められる領域でも、多くの人々がライフイベントに合わせた柔軟な働き方が享受できるように、株式会社ヴィーヴも頑張って行かねば、と思っています。
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