品格のある言葉というと少し堅苦しく思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、
身構える必要はありません。
ポイントとしては…
◆思いやりのある言葉を使う
◆敬語を正しく使い分けている
◆専門用語を多用しない
◆年齢や立場にふさわしい言葉を使う
これらのことを意識するだけで品格のある言葉を使うことができます。
例えば、子どもに簡単な言葉で話しかける、目上の方に敬語で話す、異業種の方には
専門用語を避けながら話すといった、気配りに満ちた言葉から、聞き手は品格を感じます。
また年齢や立場にふさわしい日本語を正確に使いこなすことも大切です。
ビジネスの場でいつまでも学生気分で若者言葉やカタカナ言葉を多用していては品格に
かけますよね。
品格は信用のもとです。
つまり品格のある言葉を使うことができれば相手から信用を得る第一歩を踏み出せるわけです。
では、具体的な品格のある表現をみていきましょう。
普段使ってしまいがちなカジュアルな言葉もちょっとした言い換えによって品格が増します。
例1:ひどい天気の中 → お足下の悪い中
「お足下の悪い中、お越し下さいまして誠にありがとうございます」
といった雨の降る中での訪問をねぎらう言葉。
例2:ジメジメして最悪ですね → ずいぶんと蒸しますね
不快さをはっきり口にしてしまわずに「蒸しますね」程度に留めることで、
相手に涼しげな印象を与えることができます。
例3:精一杯やります → 全力を尽くします
20代の若手社員なら、元気よく「精一杯やります!」と言う方が好印象かもしれませんが、
30代、40代が使う言葉としては品格といった面では少し欠けます。
話言葉には、歳相応の表現があることを念頭に置いておくのがポイントです。
例4:それわかりますよ → お察しいたします
目上の方に「分かる」は厳禁です。
「お前みたいな若造に分かってたまるか!」と不愉快な思いをされるかもしれません。
例5:暇なときに → お手すきの折にでも
「暇なときに」は「相手には暇をしているときがあるのだ」と決め付けている印象を与えかねません。
少しの表現の違いでぐっと品格が増したように感じませんか?
これらの表現は年齢にあった言葉の選択が必要です。
もちろん人それぞれの雰囲気にもよりますが、
例えば20代の若い世代であれば、
「フレッシュでイキイキとした元気な印象」を
与える言葉表現の方が好印象を与えるでしょう。
しかし、30代以降でこの調子でいくと聞き手に幼さを感じさせてしまうかもしれません。
年齢を重ねるにつれ「落ち着きのある、大人の余裕を感じるスマートな言葉の表現」を身につけたいものですね。
大切なのはどちらも根本には相手に好印象を与えるということ=思いやりのある言葉を使うということです。
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