前回、研修と厚生労働省の関係を述べた上で、研修に対して助成制度があるとご紹介させて頂きました。 今回はその助成制度について概略をご紹介します。
助成金とはコストに対する援助金です。研修を行うことによるコストとはなんでしょうか。このWEBサイトをごらんの方がすぐに思い浮かぶのは、研修受講費用(講師料等)かと思います。テキスト代が掛かるケースもあるでしょう。その他自社以外の場所で行えば、貸会議室代といったものも掛かります。これら研修受講費用、テキスト代、貸会議室代といった費用の一部に対して助成されます。
他にも研修を行うと掛かるコストがございます。それは研修時間中の給与(賃金)です。就業時間中に研修を行う場合、労働を免除したうえで教育を行っているわけです。でありながら給与は支払っています。よって給与の一部に対しても助成されます。
まとめますと助成対象は4つということになります。(助成制度により異なります)
1 研修受講費用(講師料等)
2 テキスト代
3 貸会議室代
4 研修時間中の給与
研修を行う企業においてはこれらはコストではなく、投資とらえていらっしゃると思います。これらの投資額に対して一部が助成されるということなのです。(助成制度によっては全額というものもございます)
イメージしやすいようある助成制度を例にとり具体例を提示致します。あくまで仮の例でございます。
【例】
・研修時間 20時間(4時間×5回)
・研修費用 60万円(3万円/時間)他費用なし
・受講人数 30人
↓
・費用に対する助成 20万円(60万円の3分の1)
・賃金に対する助成 24万円(30人×20時間×定数400円)
合計 44万円
企業が未来の利益の為に研修という投資を行うのと同じように、厚生労働省も雇用の安定/失業給付の節約の為に助成という投資を行っているのです。
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