贈答のマナー

社会人になると
日頃、仕事で
お付き合いのある方へ
贈り物をすることや
お見舞いに行く機会が
あります。

そのような贈答のマナーについて
今回はお伝えしていきます。

①お中元・お歳暮・季節の贈答

お中元やお歳暮は、
取引先、仲人、懇意の親戚など
日頃お世話になっている人へ
感謝の気持ちを
伝える贈り物です。
お中元、お歳暮は毎年贈るもので
その年だけ贈るというのは
失礼にあたります。

その為、誰に贈るかは
慎重に決める必要があります。
会社の上司には、特にお世話になって
配置転換などがあっても付き合いを続ける
つもりのある人だけにしましょう。
金額の目安は一般的に5000円と言われています。

【お中元】
★ 贈るタイミング
⇒盆の前の6月下旬〜7月15日頃まで。
地域によっては盆が月遅れのところもあるので
7月中旬〜8月15日までに贈りましょう。

★ 贈り物のポイント
・ 前年より安い物は避ける
継続して贈る物だけに金額が下がると
失礼になります。

・ 賞味期限の短い物は避ける
先方不在の可能性や腐りやすい時期ですので
賞味期限の短いものは避けましょう。

・ 暑苦しい物は避ける
贈り物は季節感が重要です。
一般的にビールやそうめんが
喜ばれるようです。

【お歳暮】
贈るタイミング
⇒12月初旬〜12月20日ごろまで

★ 贈り物のポイント
・ お中元を贈ったらお歳暮も贈る
お歳暮は一年の締めくくりなので
お中元よりも重視されます。

・ お中元よりも金額を下げない
お歳暮の方が重視されているため
贈り物の金額も比例するようにします。

・ 正月を意識したものが喜ばれる
保存がきく物はもちろん
おせち料理の具材として使える物も
喜ばれる。

贈り物をする際一番重要なのは
相手に喜ばれることを第一に考えることです。
先方の好みや
家族構成、職業、地位、などを
考慮して喜んでもらえるものを
選びましょう。

【こんな時どうする?】
■ Q:贈る相手が喪中の場合
A:四十九日を過ぎてから贈りましょう。
お中元やお歳暮は感謝の気持ちを込める
ものですから、先方が喪中であっても
贈ることに問題はありません。

■ Q:贈り物に毎年困っている場合
A:毎年同じものを贈りましょう。
毎年同じものであれば先方も
あてにしてくれるでしょうし
喜ばれる事が多いです。

■ Q:贈るのをやめる方法は
A:もし贈るのを辞めたい場合、
初年度の2/3の物、
その翌年には手紙だけにする
方法があります。
しかし、そのような相手には、
お世話になった際に「御礼」として
贈り物をするのがスマートです。

②お見舞いのマナー

お見舞いとは、
病気にかかった人や
怪我を負った人を
慰めたり、訪問して励ましたりする
ことだけでなく、
大変な状況におかれている人や
頑張っている人のもとを訪れたり
励ましたりする場合にも
見舞いという言葉を使います。

【病院へお見舞いに行くタイミング】
入院直後は避け、様子をきいてから
お見舞いに行くようにしましょう。
手術がある場合はその前後は
避けるようにしましょう。

相手の家族や病院に、
病気や怪我の様子や
面会時間を尋ねてから
お見舞いに行きます。

行くタイミングは
病状が落ち着き回復に
向かい始めた頃が一番良いでしょう。

また多人数で押しかけるのは
迷惑となります。
個室でない場合は
同室の患者さんにも配慮をするよう
心がけましょう。

【お見舞いの品物】
代表的なお見舞いの品物は「花」と「果物」です。
しかし、鉢植えの花は「根付く(ねつく)」
という意味にとられるのでNGです。
果物も、病気や怪我の内容によっては
食べられない場合もあるので注意しましょう。

お見舞いのお金は市販の
「お見舞い」という袋
または白封筒に入れるのが無難です。
市販の袋がない場合には白封筒に
「御見舞」と表書きしても良いでしょう。
もし熨斗袋を用いる場合には
蝶結びの水引きはNGです。
白赤の結び切りを用います。

ちなみにお見舞いのお金を包む場合、
新札でなくても構いませんが汚れたお札や破れたお札、
あるいはシワシワのお札は避けるようにします。
また、ピンピンの新札も相手先によっては
まるで用意していたようだと受け取られる事も
ありますので、一度折り目をつけてから
包む方が無難です。

病気や怪我の状態が許せば、
お見舞いという大袈裟なものでなくても、
雑誌、漫画など肩のこらないものの他、
病院や医師の許可が出れば
音が漏れない音楽プレーヤーなどを
差し入れしても良いでしょう。

【お見舞いの言葉】

お見舞いに行ったら
相手を励ます言葉をかけましょう。

★一般的なお見舞いの言葉
「思ったより元気そうで安心しました。」
「顔色が良いので安心しました」
「お大事になさってください」
「あまり無理をなさらないように」
「お大事に」

ただし、重い病状の相手や
長期入院の相手にかける
言葉には注意が必要です。

入院が長引く場合や
回復が難しい相手には
その病気や怪我に直接関係する
言葉を述べるのを避ける方が
良い場合もあります。

また、相手が健康な生活を
羨ましがらせるような
話題もできれば避けるようにしましょう。
相手の病状や怪我の程度に配慮し、
かける言葉には注意します。

<快気祝い>
病気が完全に治り、退院または床あげをしてから
なるべく早い時期(できれば10日以内)に
お見舞に来てくれた方に届くように手配をします。
贈る品物は「きれいにさっぱり治った」
「あとに残らない」という意味から、
なくなるもの,使ってしまうもの
(菓子,石鹸,洗剤など)が良いでしょう。

品物の金額は目安として
頂いた品物、金額の1/2〜1/3程度の
金額を目安にしましょう。
のし紙の水引は結びきりを使い、
表書きが「快気祝」「快気内祝」
と書きましょう。

ちなみに、快気祝いの会を開き、
おもてなしをすることで「快気祝」
とする場合もあります。

【楽屋見舞い】
発表会、演劇、コンサートなど招待された場合
出演者をねぎらい励ます目的で
入場料と同程度の金額の物を贈ります。
現金、花、菓子、果物などが一般的です。

お菓子などにのしをつける場合の
表書きは『御祝』『楽屋御御見舞』などで、
水引きは白赤の蝶結びにします。

【陣中見舞い】
選挙やスポーツ合宿などに臨む人へ
激励を込めて贈ります。
選挙事務所なら開設初日に贈り、
スポーツなどの合宿なら
試合前日や当日よりも、少し前などに
贈るようにしましょう。

ちなみに選挙事務所に
現金や酒類は厳禁ですので
注意しましょう。

【災害、火災、火事見舞い】
地震や火事などの災害にあった人に、
必要な日用品や現金を送ります。
近くの人ならば、
まずは励まし手伝うためにも
すぐに駆けつけることが、
何よりのお見舞いになります。

お見舞いする際は
まずは被害の様子を確認してから
にしましょう。
また現金を贈るのは
落ち着いてからが良いでしょう。

③お見舞いののし

お見舞いで品物や現金を渡すときの
「のし」「のし袋」にもマナーがあります。

【病気のお見舞い】
■ 表書き
御見舞・お伺い・祈御全快
■ のし
基本的につけます。
しかし、病気を「のばす」と
受け取る人もいるので、つけない場合も
あります。
■ 水引
白赤の結びきりを使います。

【快気祝い】
■ 表書き
快気祝・快気内祝
■ のし
つけます。
■ 水引
白赤の結びきりを使います。

【陣中見舞い】
■ 表書き
陣中御見舞・祈念必勝・祈御健闘
祈御当選
■ のし
つけます。
■ 水引
白赤の蝶結びを使います。

【楽屋見舞い】
■ 表書き
楽屋見舞い
■ のし
つけます。
■ 水引
白赤の蝶結びを使います。

【災害見舞い】
■ 表書き
御見舞・火災見舞
■ のし
つけません。
■ 水引
かけません。

ふくさについて

お祝いごとやお悔やみごとの際に持参するお金は、
ふくさに包んで持参するのが礼儀です。

ふくさを使用するということは、
持参する途中で水引がくずれたり、
袋がシワになることを防止するだけでなく
先方の「お気持ち」を大切に考え
喜びや悲しみを共にするという
日本独特の礼儀を重んじる儀礼からきています。

こうした意味合いから
お金を裸で持参するということは
失礼にあたります。
お祝い事とお悔やみ事により
ふくさの色や包み方が異なる他
手渡す時の作法もありますので
確認してみましょう。

【ふくさの色】
お祝いごととお悔やみごとを兼用する場合は、
男性用は藍色(青)
女性用はエンジ色、
男女共用とする場合は紫色を用います。

使い分ける場合は
お祝いごと用には、
赤色・朱色・エンジ色などを、
お悔やみごと用には、
緑色・藍(青)色・鼠色などを
用います。

紫色はお祝いごととお悔やみ事の
両方で使用できますので
一枚持っておくと良いでしょう。

【包み方】
■お祝い金を持参する場合

(1)あらかじめ祝儀袋を袱紗中央より
やや左の方へ寄せておく
(2)左を中に折り込む
(3)上をたたみ、次に下をたたむ
(4)右を折り裏へ折り返して完成
(左の上下に小さく三角形ができる)

■お悔やみ金を持参する場合

(1) あらかじめ不祝儀袋を袱紗中央よりやや右の方へ寄せておく
(2)右を中に折り込む
(3)下をたたみ、次に上をたたむ
(4) 左を折り裏へ折り返して完成(右の上下に小さく三角形ができる)

【渡す際のマナー】

先方宅に持参する場合の正式な手渡し方は、
お盆に祝い金(袋)をのせ、
ふくさをかけて渡します。

「台付きふくさ」を使用する場合は、
先方の目前で袱紗を開いて金封を取り出し、
ふくさから外した台(盆の代用)の上に
金封を乗せて差し出します。
金封は必ず先方に向けて
(金封の下部を先方に向ける)、
台を滑らすようにして差し出します。

台は表裏で色を替えて
祝いごと用とお悔やみごと用に
使い分けられるようになっています。

お祝いごとの場合は表(上)に
赤色がくるように、
お悔やみごとの場合は表に
緑色がくるようにします。
間違って用いると慶弔が逆になり、
先方に対して大変失礼になりますので
注意が必要です。

「台のないふくさ」を使用する場合は、
台代わりにふくさを折りたたみ
(金封の大きさくらいに)
その上に金封を乗せて差し出します。

「簡易ふくさ(金封すくさ・挟みふくさ)」を
使用する場合も、同様にふくさの上に
乗せて差し出します。

現在では、披露宴やパーティ会場
または葬儀会場などに
直接持参する場合が
多くなっていますが
この場合はいずれも
受付の方に手渡します。

受付の方に挨拶を述べた後に、
受付の方の目前でふくさより
金封を取り出し、受付の方に向けて
(金封の下部を受付の方に向ける)
差し出します。
その際、両手で差し出すようにしましょう。

まとめ

以上のように贈答には
多くのマナーがあります。

贈り物をするというのは
相手への思いをのせて行うものです。
贈り物と同じようにマナーも
相手に対しての思いを
表現する1つの手法です。

マナーを知らずに思わぬ気持ちのすれ違いが
おこってしまうこともあります。
きちんと身に付けておきましょう。

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